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Inv 古(いにしえ)の歌をうたおう!古楽への誘い

対面:東京

Inv 古の歌をうたおう!
古楽への誘い

2023年度の講座の開講に先立って、古楽の魅力をご紹介するワークショップを開催いたします。
中世から歌い継がれてきた、旋律一つだけの聖歌「グレゴリオ聖歌」はまずは10世紀の写本に「古ネウマ」によって記されました。そしてやがて生まれた多声音楽「ポリフォニー」には、複雑なリズムを表すことを可能にした「計量記譜」が使われました。こういった当時の楽譜を通して中世・ルネサンス音楽にアプローチした時に何が分かるのか、どういったところがおもしろいのか、またすべての旋律の根底にある「ソルミゼーション」とは何なのか、それによって音楽の捉え方がどう変わるのか。フォンス・フローリス古楽院の講師達が古楽の極意をそれぞれの立場からディスカッションしていきます。さらに実際の楽譜を見ながらご一緒に声を出して生の音によっていにしえの響きを感じてみましょう。

※記譜法などについての入門的な解説については次の動画をお申し込みください。
動画「初めてのグレゴリオ聖歌」mGs
動画「初めてのルネサンス音楽」mRs
動画「初めてのソルミゼーション」mSs

講座概要

講座名
Inv 古(いにしえ)の歌をうたおう!古楽への誘い(全1回)
受講方法
対面:東京
講師
花井哲郎、櫻井元希、渡辺研一郎、辻康介
日時
2023年4月8日(土) 10:00-15:30 (途中90分休憩あり)
内容
10:00-12:00 
第1部 「グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の、一体何が面白いのか」
講師:櫻井元希 渡辺研一郎 花井哲郎
13:30-15:30 
第2部 「ルネサンス・ポリフォニー、どこから始めればいいのか」
講師:櫻井元希 辻康介 花井哲郎
会場
えびらホール(東急池上線・大井町線 旗の台駅より 徒歩6分)
受講料(税込)
3,000円
アーカイブ動画
あり 視聴期間 2023年5月31日まで

講師プロフィール

花井哲郎 (はない・てつろう)
花井哲郎(はない・てつろう)

古楽演奏家(オルガン、チェンバロ、指揮、声楽)。1996年に古楽声楽のスペシャリストによるア・カペラのグループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」を結成、グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続け、これまでにジョスカン・デ・プレのモテットを全曲演奏、またミサ曲全集などをCD録音する。2005年以来声楽と器楽による「古楽アンサンブル コントラポント」のリーダーとして、主にバロック時代の宗教音楽を演奏、モンテヴェルディ「聖母の夕べの祈り」のライブ録音をリリースするほか、近年は室内楽などにも取り組む。2015年より長野県の原村で「はらむら古楽祭」を企画開催、古楽の新しい楽しみ方を提唱する。フランス・バロック宗教音楽を専門とする「合唱団フォンス・フローリス」指揮者、また様々な古楽アンサンブル、合唱団の指揮、指導を行う。「フォンス・フローリス古楽院」院長、国立音楽大学講師。

櫻井元希(さくらい・げんき)
櫻井元希(さくらい・げんき)

広島大学教育学部第四類音楽文化系コース、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。同大学院古楽科をバロック声楽で修了。声楽を枝川一也、益田遙、寺谷千枝子、櫻田亮の各氏に、バロック声楽を野々下由香里氏に、合唱指揮をアレクサンダー・ナジ氏に、指揮を今村能氏に、古楽演奏を花井哲郎氏に、ヴォイストレーニングを小久保よしあき、岩崎ひろき各氏に、特殊発声を徳久ウィリアム氏に、スクリームをmahone氏に、インド古典音楽を寺原太郎氏に、武術を光岡英稔氏に師事。
Salicus Kammerchor、Ensemble Salicus、Chor Eleusisを主宰。フォンス・フローリス古楽院、コエダイr合唱団講師。東京藝術大学バッハカンタータクラブ2013-2015年度演奏委員長。ヴォーカル・アンサンブル アラミレ、リーダー。Ensemble XENOS、The Cygnus Vocal Octet、ジャパンチェンバークワイア、ヴォーカル・アンサンブル カペラ、古楽アンサンブル コントラポント等に所属。

渡辺研一郎(わたなべ・けんいちろう)
渡辺研一郎(わたなべ・けんいちろう)

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東京藝術大学院音楽研究科修士課程音楽学専攻修了。グレゴリオ聖歌の初期の記譜法である「譜線無しネウマ」に関する研究論文により修士号取得。2014 年、ヴァーツ(ハンガリー)において第 6 回国際グレゴリオ聖歌フェスティバルに出演、一部ソリストを担当。これまでにピアノ、クラヴィコード、中世・ルネサンス期の教会音楽、声楽などを学ぶ。現在、アルベルネ・ユーゲントコール、立教トリニティコール、行徳混声合唱団、混声合唱団「水曜会」、等の指導者・ピアニスト。田村幸代の 1st アルバム『秋光』にピアニストとして参加。歌い手としては、ヴォーカル・アンサンブル カペラ、サリクス・カンマーコア、vocalconsort initium、emulsion、等のメンバー。日本グレゴリオ聖歌学会会員。自身の YouTube チャンネル「spin notes」では、“響きを見る” をコンセプトに、真っ白な画面上で即興演奏の録音をアップしている。

辻康介(つじ・こうすけ)
辻康介(つじ・こうすけ)

歌手。ソルミゼーション講座を東京・名古屋・仙台・大阪で開講、コーラス・カンパニーや聖グレゴリオの家などで教える。また、日本合唱指揮者協会、全日本合唱連盟、日本コダーイ協会、日本音楽学会、日本音楽教育学会のほか、愛知県立芸術大学や高校の教員のための研究会などに講師として招かれた。国立音楽大学楽理科卒、同大学研究所研修課程終了、イタリアに留学、ミラノ市立音楽院バロック声楽科2年専門課程終了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニらに、ルネサンス・ポリフォニーの演奏法と古楽の演奏理論をD.フラテッリらに師事。様々な楽団を主宰し古楽を中心に多様な音楽活動を展開、現在は「辻康介と葉山古楽婦人会」など。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出)や「オルフェオの冥界下り」(安田登構成・演出)のオルフェオ役。合唱団Ogmios指揮者、聖心女子大学グリークラブ常任指揮者。日本コダーイ協会会員。

受講方法

※この講座は、感染予防対策を施したうえで、対面で開催いたします。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。