Rn ルネサンス音楽入門

ルネサンス音楽を白色計量記譜法で書かれたオリジナルの楽譜で歌う、初心者のための入門講座です。合唱団などでルネサンスの音楽は歌ったことはあるが、オリジナルの楽譜は使ったことのない方、古い音楽のア・カペラのアンサンブルは初めての方など歓迎です。扱う曲は、ルネサンス期のスペインにおいて最も有名な作曲家、トマス・ルイス・デ・ビクトリアのモテット「見よ、正しき人が死にゆく様を」"Ecce quomodo moritur Justus"、聖週間の典礼に含まれる作品です。オンラインの理論編ではひとまず楽譜に慣れていき、各パートの譜読みを行っていきます。そして対面の実践編では実際に声を合わせて、楽しく白色計量記譜法に親しんでいきます。本講座では、楽譜に書いてある音を出すということよりも、「歌いまわし」について掘り下げることを主眼とします。それはグレゴリオ聖歌を勉強することで理解がさらに深まりますので、Gnグレゴリオ聖歌入門を併せて受講されることをお勧めします。歌唱・合唱などの経験のある方ならどなたでも受講できます。
※理論編のみ、実践編のみをお申し込みいただくことも可能です。

各回のテーマ

理論編　4回（Zoomあるいは配信動画によるオンライン講座）
第1回（4/13）記譜法の変遷　〜何を書き遺す必要があったのか
第2回（5/18） 白色計量記譜法の読み方　〜現代譜との相違点と共通点
第3回（6/15）旋律の歌いまわしの三つの基礎　〜「音程」と「リズム」と「歌詞」による音色とアゴーギクの変化
第4回（7/6）ポリフォニーを歌う際の二つの肝　〜多声音楽の構造を感じながら歌う

実践篇　6回（対面講座）
第5回（9/21） ポリフォニーを歌う際の二大重要テクニック　〜滑らかさと抑揚
第6回（10/19）クワイヤブックでの演奏観　〜目に見えない体感の変化を捉える
第7回（11/16）ヘクサコルドと階名　〜旋法か調性か、6音か7音か
第8回（12/14）旋律・対位法・和声法の関係　〜クラウズラとカデンツを中心に
第9回（1/18）発表会に向けて①　〜実践的な留意点と優先順位
第10回（2/8） 発表会に向けて②　〜本番で最善を尽くすために

講師プロフィール

櫻井元希（さくらい・げんき）

歌手・指揮者。広島大学教育学部第四類音楽文化系コース、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。同大学院古楽科をバロック声楽で修了。声楽を枝川一也、益田遙、寺谷千枝子、櫻田亮の各氏に、バロック声楽を野々下由香里氏に、合唱指揮をアレクサンダー・ナジ氏に、指揮を今村能氏に、古楽演奏を花井哲郎氏に、ヴォイストレーニングを小久保よしあき、岩崎ひろき各氏に、特殊発声を徳久ウィリアム氏に、スクリームをmahone氏に、インド古典音楽を寺原太郎氏に、武術を光岡英稔氏に師事。Salicus Kammerchor、Ensemble Salicus、Chor Eleusisを主宰。フォンス・フローリス古楽院、コエダイr合唱団講師。東京藝術大学バッハカンタータクラブ2013-2015年度演奏委員長。ヴォーカル・アンサンブル アラミレ、リーダー。Ensemble XENOS、The Cygnus Vocal Octet、ジャパンチェンバークワイア、ヴォーカル・アンサンブル カペラ、古楽アンサンブル コントラポント等に所属。

受講方法

※理論編は、Web会議システム Zoom（ズーム）を使ってオンラインで開催いたします。受講にはインターネット通信環境とパソコン（マイクとカメラ使用）あるいはスマホやタブレット（Wi-Fi推奨）が必要です。資料を示しますので大きめの画面が望ましいです。なおZoom講座は録画して受講者に配信いたしますので、当日欠席されても後日ご覧いただくことができます。
※実践編は、対面で開催いたします。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。