M 中世の音楽「マショーとデュファイの世俗歌曲を歌う」

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対面:東京

M 中世の音楽「マショーとデュファイの世俗歌曲を歌う」

2024年は初期ルネサンスの大作曲家ギヨーム・デュファイ Guillaume Dufay (1397-1484) の没後550年にあたります。この講座では、14世紀中世フランスを代表する作曲家ギヨーム・ド・マショー Guillaume de Machaut (ca. 1300-1377)からルネサンスへの移行を学ぶべく、2人のギヨームの世俗音楽に1年間かけて取り組みます。オンラインの理論編ではこの2人を中心とした世俗歌曲の音楽史的背景、また古フランス語による歌詞の言語的、文学的特徴を学びます。実践編はすべて対面です。理論編で学んだ曲を中心に、時代様式的にふさわしい発声を学びながらいくつかのグループに分かれてアンサンブルをします。中世フィドル、ゴシック・ハープ、打楽器など楽器での参加も歓迎です。
※理論編のみ、実践編のみをお申し込みいただくことも可能です。
※終了した理論編は動画で受講していただくことが可能です。

マショーの生涯とその時代については次の動画をぜひご覧ください:
mM「マショーとその時代」(講師:宮崎晴代)

講座概要

講座名
M 中世の音楽「マショーとデュファイの世俗歌曲を歌う」(全10回)
受講方法
Zoom&対面:東京
講師
宮崎晴代(音楽史・理論講義)
花井尚美(歌唱指導)
ジョルジュ・ヴェスィエール(発音指導・文学講義)
曜日・時間
日曜 理論編14:00-16:00 実践編14:00-17:00
日程
理論編 2024/4/7 5/19 9/8 10/13
実践編 6/23 7/7 11/10 12/8 2025/1/12 2/9
発表会 2025/2/11(火・祝)
対面講座会場
フォンス・フローリス古楽院(東急東横線 祐天寺駅より 徒歩8分)
あるいは、えびらホール(東急池上線・大井町線 旗の台駅より 徒歩6分)予定
受講料(税込)
全10回と発表会 40,000円
理論編4回 13,000円
実践編6回と発表会 30,000円
アーカイブ動画
理論編のみあり 視聴期間2025年3月31日まで

各回のテーマ

理論編 4回(Zoomによるオンライン講座)【担当】
第1回(4/7) マショーからデュファイへ 〜中世からルネサンスへの世俗歌曲の変遷【宮崎】
第2回(5/19) 古フランス語による詩の特徴とその面白さ【ヴェスィエール】 
第5回(9/8) デュファイの世俗歌曲の概説と課題曲記譜法の解説【宮崎】
第6回(10/13) デュファイの歌詞 〜文学的解題・発音練習【ヴェスィエール】
※終了した理論編は動画で受講していただくことが可能です。

実践編 6回(対面講座)
マショーとデュファイの世俗歌曲を歌う【花井】(ヴェスィエール講師による発音指導含む※日程未定)
第3回(6/23) 第4回(7/7) 第7回(11/10) 第8回(12/8) 第9回(1/12) 第10回(2/9) 
練習予定曲
デュファイ
「新玉の年を迎えて楽しもう」"Ce jour de l’an voudray joye mener"
「果してあなたのお恵みが得られましょうか」"Pouray je avoir vostre mercy?" 
「美しい乙女は塔の下に坐り」"La belle se siet au piet de la tour"
「さようならランの美きかの酒よ」"Adieu ces bon vin de Lannoys" 
マショー
「私は後悔せず」"Je ne cuit pas"

※ 受講者の状況により曲目は変更の可能性があります

講師プロフィール

宮崎晴代(みやざき・はるよ)
宮崎晴代(みやざき・はるよ)

武蔵野音楽大学音楽学学科および同大学院修士課程音楽学専攻修了。米国フロリダ州立大学大学院博士課程でCertificate in Early Musicを取得後、東京大学先端科学技術研究センター協力研究員として、音楽における時間論と記譜法を研究する。大学で中世・ルネサンス時代の音楽理論研究を行う一方、中世音楽合唱団に所属し、演奏活動も行っている。日本音楽学会、アメリカ音楽学会、西洋中世学会各会員。国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部事務局長。著書『バロック音楽の名曲』(2008)、共訳書『グロケイオ「音楽論」全訳と手引き』、『ミクロログス(音楽小論):全訳と解説』など。東京芸術大学、武蔵野音楽大学、昭和音楽大学、各講師。4月よりNHK-FM番組「古楽の楽しみ」パーソナリティ。

花井尚美(はない・なおみ)
花井尚美(はない・なおみ)

オランダ王立デン・ハーグ音楽院バロック声楽科、ブラバンド音楽院古楽声楽アンサンブル科(レベッカ・ステュワート氏に師事)をそれぞれソリスト・ディプロマを取得して卒業。オランダの様々な古楽アンサンブルなどで活動後、日本でヴォーカル・アンサンブル カペラでグレゴリオ聖歌とフランドルのポリフォニー音楽を長年にわたって歌い、ジョスカン・デ・プレのミサ曲全集を録音した。デュファイ祭La fête du fayを毎年開催し、ギヨーム・デュファイの知らざる作品、魅力を紹介している。 また、聖ヒルデガルトの聖歌集 "Symphonia Armonie Celestium Revelationum" をネウマ譜を手掛かりに、女声アンサンブル Lux Vivensなどと共に歌い、オンライン講座やワークショップなども開催している。

ジョルジュ・ヴェスィエール(Georges Veyssière)
ジョルジュ・ヴェスィエール(Georges Veyssière)

獨協大学外国語学部フランス語学科専任講師。NHKラジオ講座「まいにちフランス語」(入門編)講師(2021年4月〜9月)。パリ第4大学でフランス中世文学、パリ第3大学でフランス語教授法の修士号取得。2019年4月からWEBコラム『三省堂 WORD WISE-WEB「歴史で謎解き!フランス語文法」を連載中。主要論文:「中世抒情詩における獅子のモチーフ: ペラン・ダンジクールの詩を例に」、「Copie, authenticité et originalité dans les "chansonniers" de trouvères : un bref panorama」、「Et je suis cil qui ne puis oblïer : l’oubli dans les chansons de Gace Brulé」。

受講方法

※理論編は、Web会議システム Zoom(ズーム)を使ってオンラインで開催いたします。受講にはインターネット通信環境とパソコン(マイクとカメラ使用)あるいはスマホやタブレット(Wi-Fi推奨)が必要です。資料を示しますので大きめの画面が望ましいです。なお理論篇、実践編ともに録画して受講者に配信いたしますので、当日欠席されても後日ご覧いただくことができます。なお、講師の都合により「動画配信」での受講となる場合がありますことを予めご了承ください。
※実践編は対面で開催いたします。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。