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MhC 音楽史講座C「中世・ルネサンス音楽から学ぶ西洋文化史 〜 歴史、科学、音楽 〜」
西洋音楽が誕生して以来、音楽は聴いて楽しむためのものだけではなく、様々な役割を担ってきました。キリスト教典礼の祈りの音楽として、宮廷での社交の音楽として、祝祭の場の音楽として、戦いの音楽として用いられてきましたが、それだけではなく、音楽は当時のさまざまな学問、特に科学や数学とも深い関係を持っていたのです。
良く知られるように、音楽は「七自由学芸」の一つであり、特に数学四科の中に入っていますが、音楽と他の学問分野との関係を、中世の初期から1600年ごろまで一貫して考える機会はなかなかありません。そこで本講座では、中世の西洋音楽史の始まりからバロックが始まるころまでの音楽史を、「七自由学芸としての音楽」という切り口で見ていきたいと思います。数学や天文学、物理学は、音楽とどのような関係を作り上げてきたのか当時の音楽とともに考えていきましょう。
※お好きな回のみを受講いただくことも可能です。
講座概要
各回 3,500円
各回のテーマ
第1回(4/20)古代ギリシャから西洋世界へ:文化の伝承と転換
第2回(6/8)中世の大学で学ばれた音楽とは:12世紀ルネサンスと初期多声音楽
第3回(7/13)13世紀 修道院の時間と世俗の時間。計量音楽はいかにして生まれたのか
第4回(9/7)14世紀 機械時計の発明とアルス・ノヴァ
第5回(12/7)15世紀 「質を計量する」、14世紀末~15世紀前半の新しい音楽
第6回(1/11)15世紀 レオナルド・ダ・ヴィンチ、万能天才と音楽
第7回(2/8)16世紀 科学革命とルネサンスの新しい動き
講師プロフィール
宮崎晴代(みやざき・はるよ)
武蔵野音楽大学音楽学学科および同大学院修士課程音楽学専攻修了。米国フロリダ州立大学大学院博士課程でCertificate in Early Musicを取得後、東京大学先端科学技術研究センター協力研究員として、音楽における時間論と記譜法を研究する。大学で中世・ルネサンス時代の音楽理論研究を行う一方、中世音楽合唱団に所属し、演奏活動も行っている。日本音楽学会、アメリカ音楽学会、西洋中世学会各会員。国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部事務局長。著書『バロック音楽の名曲』(2008)、共訳書『グロケイオ「音楽論」全訳と手引き』、『ミクロログス(音楽小論):全訳と解説』など。東京芸術大学、武蔵野音楽大学、昭和音楽大学、慶応義塾大学(4月より)各講師。NHK-FM番組「古楽の楽しみ」パーソナリティ。
受講方法
※この講座は、Web会議システム Zoom(ズーム)を使ってオンラインで開催いたします。受講にはインターネット通信環境とパソコン(マイクとカメラ使用)あるいはスマホやタブレット(Wi-Fi推奨)が必要です。資料を示しますので大きめの画面が望ましいです。なおZoom講座は録画して受講者に配信いたしますので、当日欠席されても後日ご覧いただくことができます。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。