MhA 音楽史講座A「細かすぎる西洋音楽〜中世からバロックのディミニューションを聴く、演奏する」(全5回)ならびにレクチャーコンサートにつきましては、誠に勝手ながら諸般の事情により中止させていただくこととなりました。講座を楽しみにしていただいていた皆様には、大変申し訳ございません。何卒ご理解とご了承を賜りますようお願い申し上げます。なお、すでにお申し込みをいただいている方には、返金手続きのご案内をメールでお送りしておりますので、ご確認をお願いいたします。
動画視聴+レクチャーコンサート
MhA 音楽史講座A「細かすぎる西洋音楽〜中世からバロックのディミニューションを聴く、演奏する」
より速く、よりヴィルトゥオーゾな演奏がしたい——西洋音楽における速弾きの美学は「ディミニューション」という装飾法に現れ、それは中世から近代に至る楽譜と演奏の世界を大きく変えてゆきました。この講座では、13世紀から18世紀に至る「一番速い(小さな)音符」の記録を辿ってゆき、そこでのディミニューションの演奏法をご紹介します。五回のビデオ講座に加え、最終回は講座で取り上げた楽曲の実演を行うレクチャー・コンサートを開催します(助演:伊藤美恵 [ハープ、他])。
※レクチャーコンサートなしの動画受講のみも可能です。
講座概要
レクチャーコンサート 2025/2/2(日)夜間予定
動画全5回のみ 16,500円
各回のテーマ
第1回(8/31):導入「全音符が最小音符!?中世ポリフォニーの装飾」
扱う音楽・作曲家や資料(予定):バンベルク写本、ペトルス・デ・クルーチェ、フィリップ・ド・ヴィトリ、ロッシ写本
第2回(9/28):「楽譜のネガポジ反転:中世からルネサンスにかけての大変化と装飾」
アルス・スブティリオル、モデナ写本(マッテオ・ダ・ペルージャ)、キプロス写本、ファエンツァ写本、ブクスハイム・オルガン曲集
第3回(10/26):「天正少年使節団も聴いたヴェネツィアのヴィルトゥオーゾ:16分音符から32分音符へ」
ガナッシのディミニューション、バルダッサーレ・ドナートのマドリガーレ、アテニャンの鍵盤・リュートのためのタブラチュア、ダッラ・カーザのディミニューション、《ペッレグリーナ》とカッチーニのモノディ
第4回(11/30):「人間が演奏できる最速とは?32分音符から64分音符、その先へ」
教皇庁の歌手たち(ボヴィチェッリ、セヴェーリ)のディミニューション、バスタルダのディミニューション、ナポリの鍵盤音楽(トラバーチ、マイオーネ)
第5回(1/25):理論編「最小音符の演奏をめぐって:アリストテレスからマラン・メルセンヌまで」
レクチャーコンサート(2/2): 会場:えびらホール予定
講師プロフィール
菅沼起一(すがぬま・きいち)
京都市出身。東京藝術大学音楽学部古楽科(リコーダー)を経て、同大学院修士課程(音楽学)を修了。大学院アカンサス音楽賞受賞。同大学院博士課程在籍中、日本学術振興会特別研究員(DC1)を務める。バーゼル・スコラ・カントルム(スイス)音楽理論科を経て、フライブルク音楽大学(ドイツ)との共同博士課程を最高点(Summa cum laude)で修了し博士号を取得。スコラ・カントルムで記譜法の授業を担当するほか、ルドルフ・ルッツ指揮J. S. バッハ財団による演奏会シリーズに参加するなど、リコーダー演奏と音楽学研究の二足の草鞋を履いた活動を行なっている。2019~20年度ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2021年度日本学術振興会育志賞受賞。2024年度より京都大学にて博士研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、洗足学園音楽大学非常勤講師ほか。
受講方法
※この講座は、講師が事前に録画した動画を視聴いただきます。配信日以降、視聴期間中、お好きな時間に何度でもご覧いただけます。
※動画は「vimeo」を利用して配信いたします。PC、スマートフォン、タブレットのいずれからでもご視聴いただけます。
※レクチャーコンサートは対面で行います。動画の配信はございません。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。