ZOOMオンライン
対面:東京
S ソルミゼーション「歌って納得、古式6音階名唱で分かる旋法理論」
~ルネサンス音楽の旋律と歌心
ムジカ・フィクタみたいないい加減なものがなんのために? 音が取れれば階名で歌う意味は無い!? 旋法は8つなのか12なのか?旋法理論は歌に役立つのか?こんな疑問を一生引きずったままルネサンス音楽を歌うのはとてももったいない話です。オリジナル楽譜を歌うならなおさら!
この講座は、旋法を実感しながら歌えるようになることを目標にしています。西洋音楽の旋法と言えば、まずは楽典や音楽史の本にある12の旋法(ドリア・ヒポドリア・フリジア・・・)とグレゴリオ聖歌の8つの教会旋法ですが、この違いは何なのか?どうして2つあるのか?こんな疑問を解くために、本講座春期と前期(オンライン)でソルミゼーションを学びます。ソルミゼーションは階名唱という意味ですが、ここでは、ヨーロッパの元祖階名唱である6音階名唱とその音階組織「グイドの手」を学びます。この6音階名を前提にした音階システムの理解はムジカ・フィクタや旋法理論の理解に直結しています。
講座の後期(対面)では、ルネサンスのポリフォニー(ジョスカン、ヴィラールトを中心に選曲)を主に歌いながら旋法を学びます。多くの方は、旋法「理論」を知って音楽的に良いことがあるのか?上手に歌えるようになるのか?と疑問をお持ちでしょう。でも、6音階名唱を前提にして歌いながら学べば、旋法は音楽的に実感できます。古式6音階名唱を通して、旋法を感じる耳と心を育てることができます。そして、旋法は音階の違いだけの問題だけではなく、旋律のレトリックそのものでした。これが分かれば、楽譜は違って見え、初めて聞く曲も違って聞こえるでしょう。昔の人達は歌詞にふさわしい旋法を選ぶところから作曲という仕事を始めたのです!
学んだ内容については発表会で演奏発表します。
※基礎編のみ、実践編のみをお申し込みいただくことも可能です。
※終了した基礎編は動画で受講していただくことが可能です。
講座概要
実践編 9/2 10/14 11/4 12/9 2024/1/13 2/3
発表会 2024/2/12(月・祝)
基礎編4回 12,000円
実践編6回と発表会 21,000円 ※受付を終了いたしました。
各回のテーマ
基礎編 実践古式6音階名唱 4回(Zoomによるオンライン講座)
第1回(5/27) 楽譜の元・音階組織:♭はフィクタではない グイドの手は歌心に満ちている。 ※終了しました。
第2回(6/17) 音程の種類:目から鱗、耳からは? 6音階名唱で楽譜の見え方も旋律の聴こえ方も変わる。 ※終了しました。
第3回(7/15) 旧式6音階名唱:フレーズを読む 6音階名唱で歌えば旋法は分かりはじめる。 ※終了しました。
第4回(7/22) 新式6音階名唱とラの上のファ:誰でも出来る階名唱 6音階名唱で見えてくる古楽の秘密! ※終了しました。
実践編 歌って分かる旋法 6回(対面講座)
第5回(9/2) 教会旋法と12旋法:8つなのか12なのか?! グイドの手にその答えがあった。 ※終了しました。
第6回(10/14) 詩篇唱定型旋律:旋法音楽は口伝の文化に 旋法は本当は理屈じゃなかった。 ※終了しました。
第7回(11/4) 旋法と終止形:カデンツァには位(くらい)がある でも、単旋聖歌もポリフォニーも同じ旋法理論。 ※終了しました。
第8回(12/9) 旋法と言葉・情感:単なる例えではない 人気トピックをリアルに感じる。 ※終了しました。
第9回(1/13) 雄弁な旋律:旋律の特徴 たった1音の魅力を逃さないために。 ※終了しました。
第10回(2/3) ムジカ・フィクタ:本当の意味と機能 それでも旋法は終わらない。
※現在「基礎編」(動画受講)のみ、お申し込みを受け付けしております。
講師プロフィール
辻康介(つじ・こうすけ)
歌手。ソルミゼーション講座を東京・名古屋・仙台・大阪で開講、コーラス・カンパニーや聖グレゴリオの家などで教える。また、日本合唱指揮者協会、全日本合唱連盟、日本コダーイ協会、日本音楽学会、日本音楽教育学会のほか、愛知県立芸術大学や高校の教員のための研究会などに講師として招かれた。国立音楽大学楽理科卒、同大学研究所研修課程終了、イタリアに留学、ミラノ市立音楽院バロック声楽科2年専門課程終了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニらに、ルネサンス・ポリフォニーの演奏法と古楽の演奏理論をD.フラテッリらに師事。様々な楽団を主宰し古楽を中心に多様な音楽活動を展開、現在は「辻康介と葉山古楽婦人会」など。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出)や「オルフェオの冥界下り」(安田登構成・演出)のオルフェオ役。合唱団Ogmios指揮者、聖心女子大学グリークラブ常任指揮者。日本コダーイ協会会員。
受講方法
※基礎編は、Web会議システム Zoom(ズーム)を使ってオンラインで開催いたします。受講にはインターネット通信環境とパソコン(マイクとカメラ使用)あるいはスマホやタブレット(Wi-Fi推奨)が必要です。資料を示しますので大きめの画面が望ましいです。なおZoom講座は録画して受講者に配信いたしますので、当日欠席されても後日ご覧いただくことができます。
※実践編は、感染予防対策を施したうえで、対面で開催いたします。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。