S ソルミゼーション入門

対面:東京

ZOOMオンライン

S ソルミゼーション入門

グイド・ダレッツォに由来する「シ」の無いソルミゼーション、古式6音階名唱の基礎を学びます。今回は特に、トリエント公会議を受け旋律や歌唱法が大きく変わったグレゴリオ聖歌を前提にした17世紀イタリアの聖歌入門書のいくつかを参考に「バロックの階名唱」を試みます。17世紀とは言えグイド・システムは中世以来変わりません。でも、初期バロックの時代、階名は情感・アッフェットを込めて歌うものでした。しかも、歌詞や旋法で情感が変わるように、階名唱でも音や音域によって情感が変化します。その上、階名に応じて音の響きの位置や大きさも変化します。バロック声楽のヒントにもなりそうな階名唱、こんな階名唱で学ばれ歌われた当時のグレゴリオ聖歌はフィレンツェで生まれた「オペラ」にも大きな影響を与えました。「新しい音楽」のための古い階名唱は多くの皆さんの歌心を刺激するでしょう。
5回の内容は大きく分けて次のようになります:
第1〜3回 楽譜の元「グイドの手」の歌い方 〜音の情感と響きの位置・音程種・旋律の上下方向
第4、5回 6音階名で楽譜を読む 〜新式ムタツィオとラの上のファ・旧式ムタツィオ

講座概要

講座名
S ソルミゼーション入門
受講方法
対面:東京 または Zoomオンライン
回数
全5回
講師
辻康介
曜日・時間
木曜 19:00-21:00
日程
5/22 6/5 6/19 7/3 7/17
対面講座会場
フォンス・フローリス古楽院(東急東横線 祐天寺駅より 徒歩8分)
受講料(税込)
対面
全5回(対面)17,000円【コードS①】

オンライン
全5回(オンライン)17,000円【コードS②】

アーカイブ動画
あり 視聴期間2026年3月31日まで

各回のテーマ

第1回(5/22) 6音階の歌い方と本質、17世紀イタリア、マリネッリ先生の場合
第2回(6/5) 6音階は教会旋法のために。知る人ぞ知る音程種。
第3回(6/19) 6音階の身体感覚。オクターヴ音階から自由になる。
第4回(7/3) 聴こえてくる古の調べ。半音の美。
第5回(7/14) 体も声も楽になる。6音階の原点へ戻る。

講師プロフィール

辻康介(つじ・こうすけ)
辻康介(つじ・こうすけ)

歌手。ソルミゼーション講座を東京・名古屋・仙台・大阪で開講、コーラス・カンパニーや聖グレゴリオの家などで教える。また、日本合唱指揮者協会、全日本合唱連盟、日本コダーイ協会、日本音楽学会、日本音楽教育学会のほか、愛知県立芸術大学や高校の教員のための研究会などに講師として招かれた。国立音楽大学楽理科卒、同大学研究所研修課程終了、イタリアに留学、ミラノ市立音楽院バロック声楽科2年専門課程終了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニらに、ルネサンス・ポリフォニーの演奏法と古楽の演奏理論をD.フラテッリらに師事。様々な楽団を主宰し古楽を中心に多様な音楽活動を展開、現在は「辻康介と葉山古楽婦人会」など。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出)や「オルフェオの冥界下り」(安田登構成・演出)のオルフェオ役。合唱団Ogmios指揮者、聖心女子大学グリークラブ常任指揮者。日本コダーイ協会会員。

受講方法

※本講座は、会場での対面受講に加え、Web会議システム「Zoom(ズーム)」でのオンライン受講も可能です。
※発表会への参加はありません。
※講座の録画を受講者に配信いたしますので、当日欠席された場合でも後日視聴が可能です。
※お申し込み受付後、受講方法や資料に関するご案内メールをお送りします。
お申し込み後1週間以上経ってもメールが届かない場合は、お手数ですが事務局までお問い合わせください。