
対面:東京
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Gn グレゴリオ聖歌初級
グレゴリオ聖歌の基本を徹底的に学ぶ講座です。
前期はまずは語学に重点を置き、ラテン語の初歩を学びながら四線譜で「ミサ曲」を歌います。古今数多くのミサ曲が作曲され、合唱団のレパートリーとしても大変好まれています。キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイというミサ曲(ミサ通常唱、キリアーレとも呼ばれる)の歌詞すべてをまずは理解できるようにします。ラテン語の習得を目指すものではなく、あくまで歌うための基礎知識を得ることがその目的です。文法の基本をおさえた上で一つ一つの言葉、文章の意味を学びます。そして「イタリア式」ラテン語発音でグレゴリオ聖歌のミサ曲を練習して実際に歌っていきます。一般的な四線譜の他、ト音記号による現代的な楽譜も参考にしますので、普通の楽譜が読めれば歌うことができます。その過程で四線譜にも慣れるていくことでしょう。歌詞の神学的内容についてはC キリスト教典礼講座「キリスト教入門〜ミサ通常唱に学ぶ」で詳しく扱いますので、併せて受講されることをお勧めします。ミサ曲4番とクレド3番を扱います。
後期は主に聖歌の演奏法を学びます。ザンクト・ガレンSt. Gallen修道院系の写本に伝わる10世紀の「ネウマ譜」は歌詞を生かしてグレゴリオ聖歌を歌うにあたってとても参考になる貴重な文献です。そこに秘められた言葉の音楽的表現への飽くなき追求は、そもそも歌を歌うということはどういうことなのかを教えてくれます。言葉、ネウマ、そしてさらには教会旋法の3つの観点を合わせて初めて聖歌のあるべき姿が浮かび上がってきます。ネウマ譜の基本と、教会旋法の実践的な知識を体系的に学び、ミサのための聖歌「ミサ固有唱」をネウマ譜を参考にしながら実際に歌っていきます。
前期後期どちらかだけ受講することも可能です。
講座概要
後期:10/4 11/15 12/6 2026/1/10 1/31
全10回(対面)32,000円【コードGn①】
前期のみ(対面)17,500円【コードGn-1①】
後期のみ(対面)17,500円【コードGn-2①】
オンライン
全10回(オンライン)32,000円【コードGn②】
前期のみ(オンライン)17,500円【コードGn-1②】
後期のみ(オンライン)17,500円【コードGn-2②】
各回のテーマ
前期 ラテン語を理解してミサ曲を歌う
第1回(4/12) ラテン語文法基本の基本と発音 キリエとグロリア
第2回(5/10) 名詞の格変化 クレド1
第3回(5/31) 動詞の活用 クレド2
第4回(6/28) 様々な品詞とその変化 サンクトゥスとアニュス・デイ
第5回(7/26) 全曲の総復習
後期 ネウマと旋法を学ぶ
第6回(10/4) 教会旋法の基本、ネウマの概要
第7回(11/15) 単純なネウマ
第8回(12/6) 複合ネウマとメリスマ
第9回(1/10) 特殊な意味を含むネウマ
第10回(1/31) 言葉・旋法・ネウマの関係
講師プロフィール

花井哲郎(はない・てつろう)
古楽演奏家(オルガン、チェンバロ、指揮、声楽)、教会音楽家。1996年に古楽声楽のスペシャリストによるア・カペラのグループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」を結成、グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続け、これまでにジョスカン・デ・プレのモテットを全曲演奏、またミサ曲全集などをCD録音する。2005年以来声楽と器楽による「古楽アンサンブル コントラポント」のリーダーとして主にバロック時代の宗教音楽を演奏、モンテヴェルディ「聖母の夕べの祈り」のライブ録音をリリース。フランス・バロック宗教音楽を専門とする「合唱団フォンス・フローリス」指揮者、また様々な古楽アンサンブル、合唱団の指揮、指導を行うほか、国立音楽大学で長年講師を務めた。「フォンス・フローリス古楽院」院長。
受講方法
※本講座は、会場での対面受講に加え、Web会議システム「Zoom(ズーム)」でのオンライン受講も可能です。
※講座の録画を受講者に配信いたしますので、当日欠席された場合でも後日視聴が可能です。
※お申し込み受付後、受講方法や資料に関するご案内メールをお送りします。
お申し込み後1週間以上経ってもメールが届かない場合は、お手数ですが事務局までお問い合わせください。