ZOOMオンライン
対面:東京
R ルネサンス音楽「ジョスカンの連作モテットを歌う」
いわゆるミサ曲とは異なる、ミサのための連作モテットmotetti missalesというジャンルがあります。15世紀ミラノでスフォルツァ家によるミサで歌われていたと考えられています。ジョスカン・デ・プレがその様式で作った「御顔を覆われたかたよ」"Qui velatus facie fuisti" は、6つの楽章からなる、キリストの受難を黙想する実に味わい深い作品です。曲の随所にグレゴリオ聖歌の賛歌hymnus の断片が含まれています。この名作を、特に聖歌との関連に注目しながら練習していきます。モテットには含まれない聖歌の歌詞によって、その理解の幅が大きく広がることでしょう。オンラインによる理論編で基本的な知識を習得し、対面となる実践編で実際に声を合わせて曲を練習していきます。今回は少人数の緻密なアンサンブルで特に言葉の表現を徹底的に追求したいと思います。記譜法の基本を習得された方が対象ですが、曲の音符自体はそれほど複雑ではないので、記譜法が初めての方でも十分受講頂けます。ご希望の方は記譜法解説動画 mRs「初めてのルネサンス音楽」 をご覧頂くなどしてご準備ください。
※理論編のみ、実践編のみをお申し込みいただくことも可能です。
講座概要
実践編 9/21 10/19 11/16 12/14 2024/1/18 2/8
発表会 2025/2/11(火・祝)
理論編4回 13,000円
実践編6回と発表会 28,000円
各回のテーマ
理論編 4回(Zoomによるオンライン講座)
第1回(4/13)ジョスカンのモテット、その全体像
第2回(5/18)ミサのためのモテットとはどのようなものなのか
第3回(6/15)その聖歌を知ればわかるこの歌詞の意味
第4回(7/6)難しい箇所を中心にパートごとに譜読みしよう
実践編 6回(対面講座)
第5回(9/21)第6回(10/19)第7回(11/16)第8回(12/14)第9回(1/18)第10回(2/8)
練習曲:
ジョスカン・デ・プレ「御顔を覆われたかたよ」
Josquin des Prez (1450/55?-1521), "Qui velatus facie fuisti"
グレゴリオ聖歌 受難をテーマとした様々な賛歌 hymnus
講師プロフィール
花井哲郎 (はない・てつろう)
古楽演奏家(オルガン、チェンバロ、指揮、声楽)。1996年に古楽声楽のスペシャリストによるア・カペラのグループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」を結成、グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続け、これまでにジョスカン・デ・プレのモテットを全曲演奏、またミサ曲全集などをCD録音する。2005年以来声楽と器楽による「古楽アンサンブル コントラポント」のリーダーとして、主にバロック時代の宗教音楽を演奏、モンテヴェルディ「聖母の夕べの祈り」のライブ録音をリリースするほか、近年は室内楽などにも取り組む。フランス・バロック宗教音楽を専門とする「合唱団フォンス・フローリス」指揮者、また様々な古楽アンサンブル、合唱団の指揮、指導を行う。「フォンス・フローリス古楽院」院長、国立音楽大学講師。
受講方法
※理論編は、Web会議システム Zoom(ズーム)を使ってオンラインで開催いたします。受講にはインターネット通信環境とパソコン(マイクとカメラ使用)あるいはスマホやタブレット(Wi-Fi推奨)が必要です。資料を示しますので大きめの画面が望ましいです。なおZoom講座は録画して受講者に配信いたしますので、当日欠席されても後日ご覧いただくことができます。
※実践編は、対面で開催いたします。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。