対面:名古屋
N 実践古楽入門ワークショップ in 名古屋「グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽を歌う」
・オリジナルの楽譜を使って、中世の聖歌やポリフォニーを歌いましょう!
・復活祭の前の季節にキリストの受難を記念する「聖週間」の典礼から、聖書朗読に続いて歌われるグレゴリオ聖歌「レスポンソリウム」を何曲か選んで練習します。そしてその聖歌と同じ歌詞によるルネサンスの多声楽曲に取り組みます。スペイン・ルネサンスの大作曲家ビクトリア Tomás Luis de Victoria (1548-1611) の代表作『聖週間聖務日課曲集』に収められている作品です。曲によって編成が異なりますので、参加者の声域とご希望によって選曲していきたいと思います。
・聖週間の典礼とその聖歌については講座内で概説をしますが、詳しくは西脇純講師による C キリスト教典礼講座「聖週間の典礼」〜グレゴリオ聖歌の心 を併せて受講されることをお勧めします。
・初心者のためにグレゴリオ聖歌の概説、楽譜の読み方から始め、10世紀の写本に記された古い楽譜「古ネウマ」を紹介して、ネウマを生かした歌唱ができるよう練習します。
・ルネサンス音楽が記されている計量記譜を解説して、オリジナルの楽譜(写本、印刷楽譜)を用いて歌えるようにします。当時の聖歌隊の習慣に従って「クワイヤブック」という大判の楽譜を見ながらの演奏をすることで、ルネサンスの多声音楽(ポリフォニー)に求められるアンサンブルの仕方を学びます。
講座概要
第4回 オリナス一宮(一宮市本町2丁目4番34号 名鉄一宮・JR尾張一宮駅下車徒歩6分)
各回のテーマ
第1回(7/15)聖週間の典礼について グレゴリオ聖歌入門(四線譜の読み方、発音、旋法) 計量記譜法入門(ビクトリアの作品をパートごとに歌ってみる)
第2回(9/16)レスポンソリウム(グレゴリオ聖歌とビクトリア)を1曲仕上げよう
第3回(11/4)もう1曲?2曲?特に歌詞の内容を理解して表現を深めよう
第4回(1/13)学んだ曲をクワイヤブックを使って響きのいい会場で歌ってみよう
講師プロフィール
花井哲郎(はない・てつろう)
古楽演奏家(オルガン、チェンバロ、指揮、声楽)。1996年に古楽声楽のスペシャリストによるア・カペラのグループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」を結成、グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続け、これまでにジョスカン・デ・プレのモテットを全曲演奏、またミサ曲全集などをCD録音する。2005年以来声楽と器楽による「古楽アンサンブル コントラポント」のリーダーとして、主にバロック時代の宗教音楽を演奏、モンテヴェルディ「聖母の夕べの祈り」のライブ録音をリリースするほか、近年は室内楽などにも取り組む。2015年より長野県の原村で「はらむら古楽祭」を企画開催、古楽の新しい楽しみ方を提唱する。フランス・バロック宗教音楽を専門とする「合唱団フォンス・フローリス」指揮者、また様々な古楽アンサンブル、合唱団の指揮、指導を行う。「フォンス・フローリス古楽院」院長、国立音楽大学講師。
受講方法
※講座は、対面で開催いたします。
※お申し込み受付後、受講方法、資料などを記載したメールをお送りいたします。お申し込み後2日以上たってもメールが届かない場合は、恐れ入りますが事務局までお問合せください。