秋のソルミゼーション講座
受講料割引があります *両講座受講の場合、13,500円→12,000円
定員:18名
問い合わせ・申込:窪田 m-kubota@fonsfloris.com
ソルミゼーションは17世紀半ば頃まで、あらゆる音楽家が実用していたドレミ六音階の階名唱です。考案したのは11世紀のグイードですが、その頃にはオルガンなどの楽器もあり、CDEFGAという音名も使われていました。それなのに、なぜ階名唱が必要なのでしょう。しかもこの階名には「シ」がないのです。この疑問に向かい合いながらソルミゼーションを実践すると、旋律やフレーズを古人と同じように感じることができます。この講座では初心者のためにソルミゼーションの基礎を解説、ルネサンス期の名曲を実際にソルミゼーションで歌いながら、曲の旋律的な魅力を探ります。「グイードの手」を身につければ、ご存知の名曲も新たな感動とともに甦るでしょう。
ソルミゼーションを実践し、「旋法」の視点からルネサンス期の合唱曲を楽しんで歌う講座です。一言で「旋法」と言っても、そこには様々な側面があります。「旋法」を論じた昔の人達の言葉は豊かな「旋律論」を紡ぎ出していています。旋律についての多様なヴォキャブラリーを通して、私たちは、ルネサンスの旋律が歌詞と深く絶妙に結びついている姿を目の当たりにします。デュファイのミサ《ス・ラ・ファ・セ・パル》MissaSelafaceaypaleとモテト「薔薇の花が先頃」“Nuperrosarumflores”を同時代の理論家ティンクトリスの旋律論を参照しながら歌います。また、皆さんからのリクエストをつのって、アルカデルトとマレンツィオのマドリガーレを歌い、旋律音楽としてのイタリア・ルネサンス音楽の新たな魅力に出会います。
春期集中講座(この講座に限り入会金の必要はありません)
単旋律の聖歌「グレゴリオ聖歌」は、西洋音楽の源泉、宗教的な典礼のための音楽であるだけでなく、芸術性の高い歌曲でもあります。この2日間の講座では、全くの初心者のために四線譜、四角譜の読み方、教会旋法、ラテン語の発音、典礼の形式などから始め、グレゴリオ聖歌の基本を学びます。またザンクト・ガレン修道院の写本に記された10世紀の楽譜である古ネウマにも触れます。どなたでも受講できます。
15〜16世紀の音楽は、オリジナルの写本ではすべて計量記譜法によって記されています。現代の楽譜とは異なっていて、その解読はルネサンス音楽の理解に欠かせません。この2日間の講座では、計量記譜法の基礎からスタートして、簡単なポリフォニーの楽曲を大判楽譜「コワイヤブック」を使って歌うまでを目指します。合唱の心得がある方なら、どなたでも受講できます。
ソルミゼーションは17世紀半ば頃まで、あらゆる音楽家が実用していたドレミ六音階の階名唱です。考案したのは11世紀のグイードですが、その頃にはオルガンなどの楽器もあり、CDEFGAという音名も使われていました。それなのに、なぜ階名唱が必要なのでしょう。しかもこの階名には「シ」がないのです。この疑問に向かい合いながらソルミゼーションを実践すると、旋律やフレーズを古人と同じように感じることができます。この講座では初心者のためにソルミゼーションの基礎を解説、ルネサンス期の名曲を実際にソルミゼーションで歌いながら、曲の旋律的な魅力を探ります。「グイードの手」を身につければ、ご存知の名曲も新たな感動とともに甦るでしょう。
歌唱実践講座
4月9日 5月7日 6月18日 7月30日 8月27日
9月24日 10月29日 11月19日 12月10日 1月21日一般:35,000円
学生:20,000円
西洋音楽の源泉であり、芸術性、霊性に富んだ単旋律の聖歌、グレゴリオ聖歌を全くの基本から学びます。実際にいろいろな曲を歌うことによって、その響きから聖歌に親しむ講座です。はじめは様々な種類の聖歌を少しずつ一通り歌い、そのあとはミサのための聖歌に集中して練習します。演奏に際してザンクト・ガレン修道院の写本に記された10世紀の楽譜である古ネウマも参考にします。2回に1回はアシスタントによる復習・練習で、学んだことをしっかり定着させます。歌唱・合唱などの経験のある方ならどなたでも受講できます。
4月9日 5月7日 6月18日 7月30日 8月27日
9月24日 10月29日 11月19日 12月10日 1月21日一般:35,000円
学生:20,000円
ルネサンス音楽を、当時の楽譜で使われていた白色計量記譜法で歌う、初心者のための入門講座です。合唱団などでルネサンスの音楽は歌ったことはあるが、オリジナルの楽譜は使ったことのない方、古い音楽のア・カペラのアンサンブルは初めての方など歓迎です。前期はビクトリア Tomas Luis de Victoria、パレストリーナ Giovannni Pierluigi da Palestrina、後期はジョスカン・デ・プレ Josquin des Prez などの作品を教材として学びます。2回に1回はアシスタントによる復習・練習で、学んだことをしっかり定着させます。歌唱・合唱などの経験のある方ならどなたでも受講できます。
4月16日 5月28日 6月11日 7月2日 7月30日
9月10日 10月8日 11月5日 12月3日 1月28日一般:40,000円
学生:28,000円
教会旋法に基づく単旋律のグレゴリオ聖歌は、10世紀頃からネウマと呼ばれる楽譜に記されるようになりました。当時の聖歌隊が言葉の意味と抑揚を生かしながら表情豊かに歌っていたことが、このネウマからうかがい知れます。この講座ではネウマを手がかりに主にミサ固有唱の演奏法を、そのジャンルごとに歌いながら学んでいきます。グレゴリオ聖歌とネウマの基本を習得した方が対象です。
4月8日 5月13日 6月10日 7月8日 9月9日
10月14日 11月11日 12月9日 1月13日 2月10日 一般:40,000円
学生:28,000円
ミサ以外の教会の日々の祈りである聖務日課は、中世以来典礼と教会音楽の土台でした。毎日規則正しく繰り返される日課の中で詩編が唱えられ、さまざまな聖歌が季節や祝日に応じて歌われてきました。この聖務日課のための多様なグレゴリオ聖歌を歌うことで、今日では一部の伝統的な修道院にしか残されていないこの素晴らしい祈りの世界の一端にふれ、理解を深めることを目標とした講座です。グレゴリオ聖歌の基本を習得された方ならどなたでも受講できます。
5月14日 6月4日 7月23日 8月6日 9月3日
10月22日 11月12日 12月3日 1月14日 2月4日 一般:40,000円
学生:28,000円
ルネサンス音楽の巨匠ジョスカン・デ・プレ Josquin des Prez (1450/55?-1521)のミサ曲を歌う講座です。本年度はミサ《アヴェ・マリス・ステラ》Missa Ave maris stella を取り上げます。この講座では、原曲のグレゴリオ聖歌である賛歌「アヴェ・マリス・ステラ」との関連を探り、1500年前後のミサ曲の特徴を学びながら、主にキリエとグロリアの2楽章を集中的に練習します。計量記譜法によるコワイヤブックを用い、少人数による美しいアンサンブル演奏の実現を目指します。計量記譜法の基本を習得された方が対象です。
5月14日 6月4日 7月23日 8月6日 9月3日
10月22日 11月12日 12月3日 1月14日 2月4日 一般:40,000円
学生:28,000円
ジョスカン・デ・プレのミサ《アヴェ・マリス・ステラ》Missa Ave maris stella から、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイの3楽章を練習します。細やかな声部の絡み合いが美しいジョスカンのポリフォニーは、フランス的なグレゴリオ聖歌歌唱に基づいた旋法的なアプローチによってこそ表現し、味わうことができます。この講座ではそのような一歩踏み込んだアンサンブル歌唱の実現を目指します。ポリフォニーのアンサンブルに習熟された方が対象です。
4月16日 5月28日 6月11日 7月2日 7月30日
9月10日 10月8日 11月5日 12月3日 1月28日 一般:40,000円
学生:28,000円
ジョスカン・デ・プレのモテットは15世紀から16世紀にかけて素晴らしい作品を生み出していったフランス・フランドルの作曲家たちの中にあって、その独創性と完成度の高さにおいて傑出しています。多くの曲はアルトのパートも高い音域の男声が歌うように作られていますが、特に女声アルトでも歌いやすい音域のモテットを選んで練習します。「御顔を覆われた方よ」"Qui velatus facie fuisti"「ああ良き、いとも甘美なイエスよ」"O bone et dulcissime Jesu" などを予定しています。計量記譜法を習得された方が対象です。
4月24日 6月5日 7月3日 8月7日 9月11日
10月9日 11月6日 12月4日 1月15日 2月5日 一般:40,000円
学生:28,000円
13〜14世紀の代表的な作曲形式の一つ「モテット」の始まりは、パリ・ノートルダム楽派にあります。フランス語のmot(言葉)が語源のこの音楽は、主にグレゴリオ聖歌の一部を定量化し、引き延ばされたり繰り返されたりするテノール声部の土台の上に、文字通り、別の言葉(テキスト)を持ったモテトゥス声部が華麗なメロディーを伴って歌われます。ノートルダム楽派の他の2形式、オルガヌムとコンドゥクトゥスとの繋がりも学び、モテットの成立過程や中世の人たちの音楽の捉え方についての理解を深めつつ、最初期のモテットを歌っていく講座です。ルネサンス音楽とはまた違う、中世音楽独特の響きやアイデアの面白さを、じっくり学んでいきましょう。
水曜:4月6日 5月11日 6月1日 7月6日 8月3日
9月7日 10月5日 11月2日 12月7日 1月11日
木曜:4月14日 5月19日 6月9日 7月14日 8月4日
9月15日 10月13日 11月10日 12月15日 1月19日 受講料(全10回/一人につき)
個人 70,000円、2人 50,000円、
3人 40,000円
(前期後期の分割納入可)
いわゆる声を開発する独唱のボイストレーニングではなく、アンサンブル、合唱の中での発声のあり方を考え、試みる時間です。発声は指導者の数だけあるといっても過言ではありません。指導者が違えば要求される発声、正しい発声、価値観も違ってきます。この中で最大公約数的に妥当する発声を目指します。また聖歌隊など短い時間でのウォーミングアップが必要とされる場合の方法等、あくまでもレベルに合わせた「実践可能」なことを行います。初心者から指導の立場にある方まで、2年まで連続で受講が可能です。2人から3人のグループ受講が基本ですが、個人レッスンも受け付けます。1回40分、全10回のレッスンです。
4月9日 5月14日 6月11日 7月2日 9月10日
10月8日 11月12日 12月10日 1月14日 2月4日 一般:35,000円
学生:25,000円
ルネサンス音楽、主に15世紀の音楽史を学ぶ講座です。基本は英語による音楽史の著作 Reinhard Strohm 著 "The Rise of European Music:1380-1500" (約10,000円) を教科書として、講師が解説します。楽譜を見て曲を理解したり音源を聴いたりもしながら、多角的にアプローチします。このテキストを用いての講義は今年で3年目となり、本年度は15世紀の音楽がどのような場で、どのような人たちによって演奏されていたか、音楽演奏の歴史的背景を学びます。新規の受講も可能です。
受講料(茶菓代含む)
1回ごと 一般:4,000円 学生:2,800円、全6回通し 一般:20,000円 学生:14,000円
西洋音楽史のなかでもとても特徴ある「フランス・バロック」の魅力あふれる世界を、スペシャリストがお話する楽しい連続講座です!
2016年はパリを離れて、フランス各地のお国柄とその地方がはぐくんだ音楽を映像や音源を用いながら鑑賞します。その音楽が生まれた背景に思いを寄せながら知られざる名曲に出会い、豊穣なるフランス・バロックの世界に触れることができる格好の機会です。 また各回ごとにフランス・バロックのいろいろなジャンルを紹介します。
講義後には、それぞれの地方原産のワインや茶菓とともに歓談をお楽しみいただけます。
第1回 ノルマンディー地方(ルーアン)〜ティトルーズとフランスのオルガン事情
第2回 ロワール地方(シャンボール)〜城館の劇作家モリエールとリュリ
第3回 プロヴァンス地方(エクサンプロヴァンス)〜ジル、カンプラと南仏気質
第4回 アルザス・ロレーヌ地方(ナンシー)〜デマレの宗教音楽と多彩なるグラン・モテ
第5回 シャンパーニュ地方(ランス、モー、ラングル)
〜ブロサールの音楽事典、モンテクレールとフランス・カンタータの楽しみ
第6回 ブルゴーニュ地方(ディジョン、リヨン)〜バルバトル、ルクレールと18世紀の器楽曲
複数講座を受講して理解を深めましょう
各講座はそれぞれ単独で受講できますが、組み合わせて受講するとそれぞれが補い合って、一層理解を深めることができます。通年の講座(歌唱実践講座、講義)については、複数講座受講の場合は二つ目から一講座に付き5,000円ずつ割引になります。
歌唱実践講座では
●日本を代表するルネサンス音楽スペシャリスト花井哲郎の指導を直に受けられます!
●花井門下の有能なアシスタントによる丁寧な復習・練習を通して、学んだことを反芻します
●各講座は毎月1回連続して行われ、継続的に、着実に学んでいけます
●2月の発表会は、いろいろな講座、アンサンブル、合唱団などが一堂に会し、楽しく賑やかに行われます!
どれを受講すればいいか迷った場合
◆ 古楽院は初めてで、とりあえず少しだけかじってみたい!⇒春期集中講座がお手軽。ソルミゼーションもおすすめです!
◆ グレゴリオ聖歌もルネサンス音楽もまだ全然よくわかってないけど、本格的に取り組んでみたい⇒入門講座で基礎を学びましょう
◆ 計量記譜法は初めてだけど、ぜひ通年講座で歌いたい!⇒春期集中講座も併せて受講!
※春期講座に出られない方はご相談ください
◆ 古楽院は初めてじゃないけど、もう一度基礎からやり直したい⇒入門講座で復習しましょう
◆ あまり歌ったことがなく、声に自信がない…⇒まずは発声講座!
◆ 歌わないけど音楽の勉強はしたい!⇒音楽史講義
◆ 音楽も好きだけど、おいしいワインも飲んで楽しみたい(*^_^*)⇒講座「フランス・バロックお国巡り」
夏期合宿
8月11日(木・祝)14:00集合、12日(金)、13日(土)13:00解散
受講料 20,000円
食事・宿泊費 実費(2泊3日で約20,000円)
長野県原村の静かで美しい森の中にある、響きの良い木造の教会(八ヶ岳中央高原キリスト教会)で、グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽を学び歌う3日間の合宿を行います。ポリフォニーとしてはギヨーム・デュファイ Guillaume Du Fay (1397?-1474)のミサ《もし顔が青いなら》 Missa Se la face aye pale を練習する予定です。
宿泊は教会近くのペンションで、夜の懇親会では受講生と講師も交えて楽しい親睦の時を持ちます。
古楽院講座とは別に花井哲郎による専門家のための講座が毎月行われています。興味のある方は古楽院(窪田 m-kubota@fonsfloris.com)までお問い合わせください。
計歌会
古楽演奏家、あるいは古楽に関心のある音楽家のための講座です。ルネサンス時代のさまざまな音楽を計量記譜の楽譜で歌っています。
FF古楽道場
主に音楽大学声楽科学生、あるいは卒業生して間もない声楽家のための講座です。グレゴリオ聖歌を学び、ルネサンス時代のさまざまな音楽を計量記譜の楽譜で歌っています。
申し込みにあたっては、下の申込必要事項を窪田(m-kubota@fonsfloris.com)宛てにお送りください。折り返し申込受付の確認と、受講料の支払方法など詳細をご連絡いたします。
受講料の学生割引、分割払い、その他お問い合わせについても窪田宛にお知らせください。
定員に達し次第、募集を締め切らせて頂きます。
1. 申込日
2. お名前、ご住所、電話番号、メールアドレス
3. 古楽院受講は(初めて/過去に受講経験あり)
4. 受講希望講座、講義名
※「ルネサンス音楽(春期、入門、1、2、3)」はパート名も
5. 備考
・初めて受講される方は、音楽歴をお書きください。
・発声講座グループ受講の方はメンバーの氏名をお書きください