第14回コンセール・スピリテュエル
ヴェルサイユへの道〜初期グラン・モテの世界
2024年1月5日(金)午後7時開演
中野 Space415
2023年12月17日(日)の収録動画を音楽監督・指揮者の花井哲郎による解説つきで楽しむ上映会。コンサート会場とは違った角度から「ヴェルサイユへの道〜初期グラン・モテの世界」をたっぷりご堪能ください。自由席・定員30名です。ご予約はTGETからお申し込みください。>> 参加を予約する
ご案内
●1/5(金)花井哲郎の解説つき上映会決定。ご来場をお待ちしています。
●アーカイブ配信は12/31(日)まで。ぜひお楽しみください。
●チラシ等にて告知しておりました dessus 独唱は、花井尚美が急病のため、染谷熱子となります。
●特設ページは >> こちらです
合唱団フォンス・フローリス
第14回コンセール・スピリテュエル
ヴェルサイユへの道〜初期グラン・モテの世界
2023年12月17日(日)午後2時開演(1時30分開場)
武蔵野市民文化会館 大ホール
多くの方にご来場いただき、盛況のうちに無事終演いたしました。
演奏曲目
ピエール・ロベール「主を賛美せよ」
Pierre Robert (1618-1699), “Laudate Dominum”
パスカル・コラッス 「主を畏れる者は幸い」
Pascal Collasse (1649 –1709), “Beatus vir qui timet Dominum”
アンリ・デュモン 魂の対話
Henry Du Mont (ca.1610-1684), Dialogus de anima
ミシェル=リシャール・ド・ラランド「ゆるされた者は幸い」
Michel-Richard de Lalande (1657-1726), "Beati quorum remissae sunt"
チケット料金(全席自由)
【前売】一般3,500円 【当日】一般4,000円 【学生】2,500円(すべて税込)
*学生券は、学生証を提示のうえお求めください。
*当日券は13時から販売します。
前売り券取り扱い
e+(イープラス)16日18:00 まで
>> https://eplus.jp/sf/detail/3988530001
コーラス・カンパニー 16日23:59 まで
>> https://choruscompany.com/concert/231217choeurfonsfloris/
東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ(四谷駅前) 03-3357-8642
配信チケット料金
公演当日から12月31日(日)まで、2週間
【配信チケット】2,500円 【応援チケット】5,000円(すべて税込)
※いずれもシステム手数料 220円(税込)が別途かかります。
WOOMO(ウーモ)
>> https://www.woomo.jp/products/detail/2721
曲目について
ルイ14世の時代にフランス王室のミサの儀式の間に演奏されていた宗教音楽が「グラン・モテ」grand motet です。その歴史はヴェルサイユ宮殿完成以前に始まり、アンリ・デュ・モンとピエール・ロベールはこのジャンルを創始した初期グラン・モテの作曲家です。そしてヴェルサイユ宮廷礼拝堂完成後、聖歌隊の実質的な音楽責任者である副楽長に4人の音楽家が選ばれましたが、パスカル・コラッスとミシェル=リシャール・ド・ラランドはそのなかの2人です。ド・ラランドは多数のグラン・モテを作曲し、フランス・バロック宗教音楽の第一人者となりますが、今回演奏する曲は、副楽長就任時の選考試験で作曲された、最初期の作品です。この時期のグラン・モテは小合唱と大合唱の掛け合いが特徴的で、独立した楽章に分かれずに、変化に富んだ多数のセクションが切れ目なく続いていきます。詩編の祈りをダイナミックで洗練された趣味の音楽で表現していきます。デュ・モンの「魂の対話」だけはグラン・モテではなく、表題通り悩める魂と神の対話が描かれた、小さなオラトリオです。フランス・バロック初期宗教音楽の傑作を集めた稀有な公演をどうぞお楽しみください。
独唱と管弦楽 古楽アンサンブル コントラポント
【独唱】
ソプラノ dessus:染谷熱子
オートコントル haute-contre:富本泰成
テノール taille:梅田純吾
バス・バリトン basse/basse-taille:春日保人
【管弦楽】
ヴァイオリン・ヴィオラ violons
dessus de violon:丸山韶(コンサートマスター)佐々木梨花 中村洋太
hautes-contre de violon:遠藤結子 廣海史帆
tailles de violon:勝森菜々 宮崎桃子
quinte de violon:山本佳輝
チェロ basses de violon:懸田貴嗣 島根朋史
オーボエ hautbois:小花恭佳 佐治みのり
ファゴット basson:鈴木禎
オルガン orgue:能登伊津子
テオルボ théorbe:秋山幸生
合唱エキストラ:
相澤紀恵* 菊地海杜 大村燎平* 鳳城昊(*一部独唱も)
合唱 合唱団フォンス・フローリス
指揮 花井哲郎
主催:株式会社フォンス・フローリス
共催:合唱団フォンス・フローリス
協賛:株式会社コーラス・カンパニー
●合唱団フォンス・フローリスの紹介
フランス・バロックの宗教音楽を専門とする合唱団です。東京と関西でそれぞれ練習を進め、合同で演奏会を開催する。フランス語的なラテン語の発音、イネガルや装飾法などフランス・バロック特有の演奏法にこだわって練習に励んでいます。デュ・モン、ド・ラランド、リュリ、シャルパンティエ、カンプラ、ラモー(全宗教音楽)、ベルニエ、モンドンヴィルといった作曲家たちの、主にグラン・モテに取り組み続けています。
レパートリー
17世紀から18世紀にかけて個性的な音楽家たちの一群が、実にフランス的な独特の音楽様式を作り上げました。そのなかでもとくにヴェルサイユのルイ14世の宮廷で演奏された「グラン・モテ」grand motet が合唱団フォンス・フローリスのレパートリーの中心です。これは独唱、合唱、管弦楽による大規模な作品で、言ってみればドイツにおけるバッハのカンタータに類するものです。また、フランス・バロック最大の宗教音楽作曲家であるシャルパンティエにも積極的に取り組んでいます。
音楽の特徴
フランス・バロックの演奏に際しては、注意すべき様式上の様々な技法があります。「イネガル」といって、連続する八分音符などは、微妙に不均等なリズムで演奏しますし、随所にちりばめられた色々な種類の装飾音を鮮やかに再現しなくてはなりません。何よりも、ラテン語の歌詞は17世紀フランス語式に、またリエゾンを連ねていくフランス語的なイントネーションで発音してこそ、この音楽にふさわしい響きとリズムのノリを実現できます。そのあたりには特にこだわって練習します。また、揺れのない、伸びやかで明るい発声で響きを揃えていきます。
そのため、合唱経験、十分な歌唱力があること、ご自分であらかじめ音取りをしておくこと、可能な限り休まず出席すること、そして何より、古楽が大好きであることが参加の条件です。十分な練習を積んだ上で、楽しく、かつ水準の高い合唱団を目指しましょう。
指導者と活動概要
合唱団は関西と東京の二つのグループからなり、両グループとも花井哲郎の指導の下で練習を重ねます。東京のグループにはさらに専属アシスタントが指導陣として加わります。何回かの合同練習を経て、東京で合同の演奏会を行います。演奏には、独唱者と古楽器によるバロック・オーケストラからなる古楽アンサンブル「コントラポント」Contraponto が参加します。
指導・指揮 花井哲郎 Tetsuro Hanai
古楽演奏家。1996年以来「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」音楽監督としてグレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続ける。CDジョスカン・デ・プレのミサ曲全集シリーズを好評リリース中。また古楽アンサンブル「コントラポント」のリーダーとしてバロック時代の宗教音楽演奏に取り組む。フランス・バロックの宗教音楽を専門とする合唱団フォンス・フローリスを始め、様々な古楽アンサンブルを指揮・指導する。フォンス・フローリス古楽院院長、国立音楽大学講師。
●合唱団フォンス・フローリス 2016年演奏音源を公開しました
2016年8月21日(日)の演奏をYouTubeで公開しました。
Charpentier: Messe pour Mr Mauroy, Lully: Te deum
●第7回コンセール・スピリテュエル 演奏を公開しました
2014年8月31日(日)の演奏をYouTubeで公開しました。
Rameau: Les Grands Motets
●第13回コンセール・スピリテュエル
シャルパンティエのクリスマス
2022年12月12日(月)午後7時開演(6時30分開場)
カトリック関口教会 東京カテドラル聖マリア大聖堂
演奏曲目
マルカントワーヌ・シャルパンティエ
Marc-Antoine Charpentier (1643-1704)
待降節のアンティフォナより
Salut de la veille des O H.36-40
主の御降誕の歌
In Nativitatem Domini Canticum H.314
真夜中のミサ
Messe de Minuit H.9
テ・デウム
Te Deum H.146
チケット料金
【前売】一般4,000円 【当日】一般4,500円 【学生】2,500円
※全自由席
※学生券は、学生証を提示のうえお求めください。
前売り券取り扱い
e+(イープラス)
東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ(四谷駅前) 03-3357-8642
フランス・バロックを代表する宗教音楽作曲家シャルパンティエの作品中、最も人気のある2曲「真夜中のミサ」と「テ・デウム」を中心とした演奏会です。
真夜中、とはクリスマスの真夜中に行われるミサのための音楽ということを意味します。愛らしいノエル(フランスのクリスマス・キャロル)の旋律が多数使われて、聴く者を聖夜の馬小屋へと導き入れてくれます。クリスマスを準備する期間である待降節の音楽、また羊飼いらの登場するミニ・オラトリオ、そして締めくくりの祝祭音楽「テ・デウム」というクリスマス・シーズンの気持ちを高めてくれるプログラムです。フランス・バロックに徹底的にこだわり、磨きをかけた美しい古楽演奏でお届けします。
独唱と管弦楽
古楽アンサンブル コントラポント、
ソプラノ Dessus : 花井尚美 小林恵
オートコントル Haute-contre : 田尻健
テノール Taille : 富本泰成
バス Basse : 清水健太郎
ヴァイオリン dessus de violon : 丸山韶 丹沢広樹 勝森菜々 原田陽 山本佳輝
ヴィオラ tailles de violon : 大光嘉理人 佐々木梨花
バス・ド・ヴィオロン basses de violon : 懸田貴嗣 高橋麻理子
リコーダー flûtes à bec : 太田光子 浅井愛
オーボエ hautbois : 志村樺奈 小花恭佳
ファゴット basson : 鈴木禎
オルガン orgue: 能登伊津子
トランペット trompettes : 斉藤秀範 村上信吾
ティンパニ timbales : 井手上達
合唱 合唱団フォンス・フローリス
指揮 花井哲郎
主催:株式会社フォンス・フローリス 合唱団フォンス・フローリス
助成:芸術文化振興基金(舞台芸術等の創造普及活動)
●第12回コンセール・スピリテュエル
ヴェルサイユの宗教音楽
2019年7月14日(日)午後2時(午後1時30分開場)
上野学園石橋メモリアルホール
演奏曲目
ジャン=バティスト・リュリ Jean-Baptiste Lully (1632-1687)
「喝采し、喜べ、ガリアよ」
"Plaude, laetare Gallia"
セバスチアン・ド・ブロサール Sébastien de Brossard (1655–1730)
「主が連れ帰ってくださったとき」
"In convertendo Dominus"
ギヨーム・ミノレ Guillaume Minoret (ca.1650–1717 or1720)
「急ぎなさい、民よ」
"Currite populi"
ミシェル=リシャール・ド・ラランド Michel-Richard de Lalande (1657-1726)
「深い淵より」
"De profundis"
チケット料金
前売 3,500円 当日 4,000円 学生2,500円
全席自由 ※学生券は、学生証を提示のうえお求めください。
前売り券取り扱い
e+(イープラス) http://eplus.jp/
東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ(四谷駅前) 03-3357-8642
ルイ14世の時代の宗教音楽「グラン・モテ」4曲を集めたプログラムです。同じ様式に基づいて同じ時代に作られていますが、それぞれに作曲家の個性がはっきりと感じ取れる作品ばかりです。劇音楽の大家リュリの小品は変化に富んで実に華やかです。ド・ラランドとミノレは同時期に、長年にわたって王室礼拝堂副楽長を務めていました。ブロサールだけ王室とは関係がなく地方の小都市で活躍していました。学識豊かで著作もあり、その作品には様々な要素が統合されていて、大変質の高いものです。グラン・モテの多様さを楽しんで頂けることと思います。
独唱と管弦楽
古楽アンサンブル コントラポント、
ソプラノ dessus 花井尚美 田村幸代
オートコントル/テノール hautes-contre/tailles 田尻健 富本泰成 村上惇
バス basse 春日保人
ヴァイオリン・ヴィオラ violons
丸山韶 原田陽 吉田爽子 依田幸司 阿部まりこ 上田華央 天野寿彦 丹沢広樹
バス・ド・ヴィオロン basses de violon 島根朋史 山根風仁
フルート flûtes 国枝俊太郎 佐々木華 オーボエ hautbois 荒井豪 佐治みのり
ファゴット basson 鈴木禎 テオルボ théorbes 金子浩 瀧井レオナルド
オルガン orgue 能登伊津子
合唱 合唱団フォンス・フローリス
指揮 花井哲郎
主催:株式会社フォンス・フローリス 共催:合唱団フォンス・フローリス
●第11回コンセール・スピリテュエル
シャルパンティエの宗教音楽
2018年9月2日(日)午後2時(午後1時30分開場)
上野学園石橋メモリアルホール
演奏曲目
マルカントワーヌ・シャルパンティエ Marc-Antoine Charpentier (1643-1704)
「神よ、わたしをあわれんでください」(ミゼレーレ)
“Miserere mei Deus H.193“
死者のためのミサ曲
“Messe des morts H.10“
短い聖母の連祷
"Courtes Litanies de la Vierge a 4 voix H. 90"
短い「深い淵より」
"Court De profundis a 4 voix H. 222"
チケット料金
前売 3,500円 当日 4,000円 学生2,500円
全席自由 ※学生券は、学生証を提示のうえお求めください。
前売り券取り扱い
e+(イープラス) http://eplus.jp/
東京古典楽器センター 03-3952-5515
サンパウロ(四谷駅前) 03-3357-8642
(4月21日より発売開始予定)
17世紀フランス・バロックを代表する宗教音楽作曲家シャルパンティエがパリの教会のために作曲した名作を集めました。「神よ、わたしをあわれんでください」(ミゼレーレ)は「イエズス会のミゼレーレ」とも呼ばれる、胸を打つ悔恨の詩編です。元来小編成の作品だったと思われますが、のちにイエズス会の大教会のために大きな編成に直して再演されたようです。今回は大編成版で演奏します。死者のためのミサ曲とはいわゆるレクイエムです。実に変化に富んだ劇的な「怒りの日」"Dies irae"を含みます。これに死者の典礼のための小品2曲を加えた、シャルパンティエの「深み」を感じることのできるプログラムです。
独唱と管弦楽
古楽アンサンブル コントラポント、
ソプラノ dessus 花井尚美 田村幸代 輿石まりあ
オートコントル/テノール haute-contre/taille 金沢青児 村上惇 富本泰成
バス basse 春日保人
ヴァイオリン・ヴィオラ violons
丸山韶 天野寿彦 今田利 大光嘉理人 小池吾郎 丹沢広樹 原田陽 廣末真也
バス・ド・ヴィオロン basses de violon:島根朋史 野津真亮
オーボエ hautbois 荒井豪
リコーダー flûtes a bec 辺保陽一 大塚照道
ファゴット basson 鈴木禎
テオルボ théorbe 金子浩
オルガン orgue 辛川太一
合唱 合唱団フォンス・フローリス
指揮 花井哲郎
主催:株式会社フォンス・フローリス 共催:合唱団フォンス・フローリス 助成:芸術文化振興基金
●第10回コンセール・スピリテュエル
ヴェルサイユのグラン・モテ
2017年7月30日(日)午後7時15分(午後6時45分開場)
渋谷区文化総合センター大和田 4階 さくらホール
演奏曲目
ニコラ・ベルニエ Nicolas Bernier (1665-1734)
「主に向かって新しい歌を歌え
“Cantate Domino canticum novum“
「わたしをあわれんでください、神よ」
“Miserere mei Deus“
アンドレ・カンプラ Andrè Campra (1660-1744)
「天の元后、喜んでください」
"Regina coeli laetare"
記念すべき第10回を迎えた「コンセール・スピリテュエル」のシリーズ、今回はシリーズ初登場の作曲家ベルニエを中心としたプログラムです。フランス語による世俗カンタータの作曲家として知られていますが、宮廷のミサのための大規模な宗教音楽「グラン・モテ」も多数作曲しています。細部まで練り上げられた緻密で複雑な合唱、カンタータ作曲家ならではの旋律美あふれる独唱、と魅力あふれる作品ばかりです。今回はその中から、喜ばしくうきうきとしてくるような「主に向かって新しい歌を歌え」、そして悔い改めの荘重な「わたしをあわれんでください、神よ」という対象的な2曲を取り上げます。全く異なる作風の作曲家カンプラによる復活祭のための小品「天の元后、喜んでください」を挟んで、それぞれの作曲家の個性を味わっていただけます。
独唱と管弦楽
古楽アンサンブル コントラポント、
ソプラノ dessus 花井尚美 田村幸代
オートコントル haute-contre 金沢青児
テノール taille 富本泰成
バス basse 春日保人
ヴァイオリン dessus de violon 丸山韶 天野寿彦 阪永珠水 寺内詩織
ヴィオラ hautes-contre/tailles de violon 阿部まりこ 上田美佐子 佐藤駿太 丹沢広樹
バス・ド・ヴィオロン basses de violon 西澤央子 十代田光子
フルート flûtes traversières 菊池かなえ 国枝俊太郎
オーボエ hautbois 尾崎温子
ファゴット basson 鈴木禎
テオルボ théorbe 金子浩
オルガン orgue 上尾直毅
合唱 合唱団フォンス・フローリス
指揮 花井哲郎
主催:株式会社フォンス・フローリス 共催:合唱団フォンス・フローリス 助成:芸術文化振興基金
●第9回コンセール・スピリテュエル
合唱団フォンス・フローリス創立10周年記念
フランス・バロックの祝典
2016年8月21日(日)午後2時(1時30分開場) 上野学園 石橋メモリアルホール
演奏曲目
マルカントワーヌ・シャルパンティエ「モーロワ氏のためのミサ曲」
Marc-Antoine Charpentier (1643-1704), “Messe pour Mr Mauroy” H. 6
ジャン=バティスト・リュリ「テ・デウム」
Jean-Baptiste Lully (1632-1687), “Te Deum”
合唱団フォンス・フローリスは今年創立10周年を迎えます。フランス・バロックの宗教音楽に特化して年1回の演奏会を続けてきました。これを記念して、シャルパンティエとリュリという、17世紀フランスを代表する二人の作曲家のそれぞれ記念碑的な作品を演奏します。シャルパンティエ「モーロワ氏のためのミサ」は、シャルパンティエのミサ曲の中でももっとも長い作品です。活力あふれる合唱と、室内楽的な編成の器楽を伴う独唱・重唱が交互に現れ、とても変化に富んでいます。大きな行事にふさわしいリュリの「テ・デウム」は、小合唱と大合唱、トランペットを含む管弦楽が、神への壮麗な感謝を歌い上げます。9名の独唱者、本格的な古楽アンサンブル コントラポントに、新進若手音楽家たちによる古楽アンサンブル「プティ・ヴィオロン」のメンバーが加わり、豪華な響きをお楽しみいただけることと思います。
独唱と管弦楽
古楽アンサンブル コントラポント、
古楽アンサンブル「プティ・ヴィオロン」[PV]
ソプラノ dessus 花井尚美 染谷熱子
オートコントル hautes-contre 中嶋克彦 小沼俊太郎 輿石まりあ
テノール tailles 富本泰成 村上惇
バス basses 春日保人 西久保孝弘
ヴァイオリン dessus de violon 小野萬里 丸山韶 丹沢広樹 出口実祈[PV]
ヴィオラ hautes-contre/tailles/quintes de violon
阿部まりこ 上田美佐子 深沢美奈 佐藤駿太[PV] 阪永珠水[PV] 石井弓奈[PV]
バス・ド・ヴィオロン basses de violon 西澤央子 十代田光子 島根朋史[PV]
リコーダー flûtes a bec 太田光子 菅沼起一[PV]
オーボエ hautbois 尾崎温子 森綾香
ファゴット bassons 鈴木禎 長谷川太郎[PV]
トランペットtrompettes 斎藤秀範 霧生貴之
ティンパニtimbales 井手上達
テオルボ théorbes 金子浩 上田朝子[PV]
オルガン orgue 能登伊津子
合唱 合唱団フォンス・フローリス
指揮 花井哲郎
主催:株式会社フォンス・フローリス 合唱団フォンス・フローリス 助成:芸術文化振興基金
●第8回コンセール・スピリテュエル
グラン・モテの系譜
2015年8月2日(日) 午後2時(1時30分開場)上野学園 石橋メモリアルホール
アンリ・デュ・モン「バビロンの流れのほとりで」
Henry Du Mont (ca.1610-1684), "Super flumina Babylonis"
ミシェル=リシャール・ド・ラランド「主に向かって新しい歌を歌え」
Michel-Richard de Lalande (1657-1726), "Cantate Domino canticum novum"
アンドレ・カンプラ「神はわたしたちの避けどころ」
Andre Campra (1660-1744), "Deus noster refugium"
ジャン=ジョゼフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル「深い淵より」
Jean-Joseph Cassanea de Mondonville (1711-1772), "De profundis"
17世紀から18世紀にかけて、バロック時代のフランスでは、グラン・モテ(大規模なモテット)と呼ばれる宗教音楽のジャンルが発展しました。これはルイ14世を中心とした宮廷でのミサの中で、いわゆるミサ曲に代わって演奏された、独唱、合唱、管弦楽からなる一種の教会カンタータです。主に旧約聖書の詩編をその歌詞として、起伏に富んだ詩編の内容を、オペラさながらの劇的な音楽に作曲したものです。フランス宮廷では宮廷礼拝堂副楽長が実質的な教会音楽のトップとして、グラン・モテの作曲と演奏にあたりました。この演奏会では歴代副楽長の作品を取り上げます。グラン・モテ草創期のデュ・モン、グラン・モテの完成者ド・ラランド、劇場音楽にも秀でたカンプラ、そしてグラン・モテに関しては同時代のラモーをも上回る人気のあったモンドンヴィルと、時代順に4人の代表的作曲家の作品をお聴き頂けます。
〈独唱と管弦楽〉 古楽アンサンブル コントラポント
ソプラノ dessus 染谷熱子 田村幸代
オートコントル haute-contre 中嶋克彦
テノール taille 根岸一郎 富本泰成
バス basse 春日保人
ヴァイオリン・ヴィオラ violons
小野萬里 大西律子 長岡聡季 丹沢広樹 阿部まりこ 上田美佐子 深沢美奈
バス・ド・ヴィオロン basses de violon 西澤央子 十代田光子
ヴィオローネ violone 櫻井茂
トラヴェルソ flutes traversieres 菊池かなえ 国枝俊太郎
オーボエ hautbois 尾崎温子 森綾香
ファゴット bassons 鈴木禎 安本久男
テオルボ theorbe 金子浩 上田朝子
オルガン、チェンバロ orgue, clavecin 上尾直毅
〈合唱〉 合唱団フォンス・フローリス
〈指揮〉 花井哲郎
●第7回コンセール・スピリテュエル
ジャン=フィリップ・ラモー没後250年記念
宗教作品全曲演奏会
2014年8月31日(日)午後2時開演(1時30分開場) 上野学園 石橋メモリアルホール
ジャン=フィリップ・ラモー Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
「神はわたしたちの避けどころ」“Deus noster refugium”
「あなたの住まいは何と麗しいことでしょう」“Quam dilecta tabernacula tua”
「主が連れ帰ってくださったとき」“In convertendo Dominus”
「わたしは叫び続けて疲れ」“Laboravi clamans”
フランスのバロックを代表する作曲家の一人、ラモーが今年没後250年を記念します。
ラモーといえばオペラが有名で、そのほかクラヴサン作品、室内楽、カンタータなどにも名曲があります。宗教作品として残されているのは4曲のみです。この演奏会はその全宗教作品をすべて聴くことのできる、またとない機会です。
独唱、合唱、管弦楽によって、主に詩編を歌詞としたフランスの大規模な宗教音楽「グラン・モテ」のスタイルで作られています。装飾豊かなアリア、緻密に作り込まれた合唱、劇的なオーケストラと、ラモーならではの魅力がいっぱいに詰まった作品ばかりです。とくに、「主が連れ帰ってくださったとき」"In convertendo Dominus"は18世紀パリで行われた公開演奏会シリーズ「コンセール・スピリテュエル」でも取り上げられた作品です。
そして今年合唱団フォンス・フローリスによる定期公演コンセール・スピリテュエルで鮮やかに甦ります。
〈独唱と器楽〉古楽アンサンブル コントラポント
ソプラノ dessus 花井尚美 田村幸代
アルト haute-contre 中嶋克彦
テノール taille 根岸一郎
バス basse 春日保人
ヴァイオリン・ヴィオラ violons
小野萬里 大西律子 長岡聡季 迫間野百合 丹沢広樹 阿部まりこ 上田美佐子 深沢美奈
バス・ド・ヴィオロン basse de violon 十代田光子 西澤央子
ヴィオローネ violone 櫻井茂
トラヴェルソ flutes traversieres 菊池香苗 国枝俊太郎
オーボエ hautbois 尾崎温子 森綾香
ファゴット basson 鈴木禎
テオルボ theorbe 金子浩
オルガン、チェンバロ orgue, clavecin 上尾直毅
●第6回コンセール・スピリテュエル
フランス・バロック宗教音楽「聖母被昇天のミサ」
2013年7月21日(日)午後2時(1時30分開場)上野学園 石橋メモリアルホール
マルカントワーヌ・シャルパンティエ Marc-Antoine Charpentier (1643-1704)
聖体顕示祭壇のために Pour un reposoir H.508
マニフィカト Magnificat H.78
聖なるおとめマリアの被昇天に In Assumptione Beatae Mariae Virginis H.353
ミサ《マリアは天に上げられ》 Missa Assumpta est Maria H.11
「ああ愛よ」のためのプレリュード Prelude pour O amor H.253a
「ああ愛よ」−ソプラノ2部とバスのための、聖体奉挙のモテット
"O amor", Elevation a 2 dessus et une basse chant H.253
「主よ、王を救い」“Domine, salvum fac Regem” H.303
フランス・バロックを代表する宗教音楽作曲家シャルパンティエの名作を集めた演奏会です。ミサ《マリアは天に上げられ》は毎年8月にお祝いされる聖母被昇天の祝日のために作られた華やかなミサ曲で、シャルパンティエの作品の中でも最高傑作のひとつです。「聖なるおとめマリア被昇天に」は一種の小さなオラトリオで、この祝日の出来事を、マリアとイエスという登場人物と合唱によって物語っていきます。そして「マリアの歌」であるマニフィカトを併せて演奏します。
フランス・バロックの宗教音楽に専門的に取り組んでいる合唱団フォンス・フローリスが、古楽声楽を専門とする独唱者と古楽器による管弦楽からなる古楽アンサンブル「コントラポント」と共に、フランス・バロック特有の演奏法に基づいた時代様式を生かした演奏で、17世紀フランスの響きを現代によみがえらせます。
〈独唱と器楽〉 古楽アンサンブル「コントラポント」
ソプラノ dessus 花井尚美 広瀬奈緒 アルト haute-contre 上杉清仁
テノール taille 石川洋人 バス basse 春日保人
ヴァイオリン・ ヴィオラ violons 小野萬里 大西律子 迫間野百合 丹沢広樹 阿部まりこ 上田美佐子
ヴィオラ・ダ・ガンバ 深沢美奈 バス・ド・ヴィオロン basses de violon 西澤央子 十代田光子
リコーダー flutes a bec 太田光子 辺保陽一 オーボエ hautbois 森綾香
ファゴット basson 鈴木禎 テオルボ theorbe 金子浩 オルガン orgue 桑形亜樹子
●第5回コンセール・スピリテュエル
「フランス・バロックの宗教音楽」
2012年7月16日(月・祝)午後2時 上野学園 石橋メモリアルホール
演奏曲:ジャン=フィリップ・ラモー 「主が連れ帰ってくださったとき」
Jean-Philippe Rameau (1683-1764), In convertendo Dominus
アンドレ・カンプラ レクイエム
Andre Campra (1660-1744), Requiem
オペラや室内楽作品で有名なラモーに、実は宗教音楽の傑作があったことはあまり知られていないかもしれません。「主が連れ帰ってくださったとき」 In convertendo Dominus は詩編の言葉を、独唱、合唱、管弦楽で劇的に表現した素晴らしい作品です。オペラの一場面を思わせるようなアリアがあるかと思えば、バッハにも比肩する対位法的な合唱もあります。カンプラのレクィエムは、言わずと知れたフランス・バロックを代表する死者のためのミサ曲です。18世紀パリでもとても人気のあった作品で、優美な叙情に溢れています。
独唱・器楽 古楽アンサンブル「コントラポント」
〈独唱〉
ソプラノ dessus :花井尚美
オート・コントル haute-contre :中嶋克彦
テノール taille :根岸一郎
バス basse :春日保人
〈管弦楽〉
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:小野萬里 大西律子 本多洋子 丹沢広樹 阿部まりこ 上田美佐子 小池吾郎
バス・ド・ヴィオロン basse de violon:高橋弘治 西澤央子
ヴィオローネ violone:諸岡典経
トラベルソ flutes traversieres:国枝俊太郎 菊池香苗
オーボエ hautbois:尾崎温子 森綾香
ファゴット basson:鈴木禎
テオルボ theorbe:金子浩
オルガン・チェンバロ orgue/clavecin:上尾直毅
●第4回コンセール・スピリテュエル
「クリスマスのミサ」
2010年12月26日(日)午後5時 神田キリスト教会
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)
マニフィカト/わたしたちの主イエス・キリスト御降誕の歌/4部のヴィオルのためのコンセール/真夜中のミサ ほか
独唱
ソプラノ/アルト dessus/haute-contre:花井尚美、テノール taille:及川豊、バス basse:春日保人
器楽
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:小野萬里 丹沢広樹 上田美佐子
ヴィオローネ violone:西澤央子
リコーダー flutes a bec:太田光子 辺保陽一
小合唱
ソプラノ dessus:樋口麻理子、アルト hautes-contre : 長谷部千晶 森川郁子
テノール taille : 富本泰成、バス basse : 櫻井元希
●第3回コンセール・スピリテュエル
「フランス・バロック宗教音楽の夕べ」
2009年8月28日(金)午後7時 杉並公会堂 大ホール
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726)
全地よ、神に喜び歌え(詩編100編)/テ・デウム
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)
ミゼレーレ(詩編51編)/サルヴェ・レジーナ(めでたし元后)
独唱
ソプラノ dessus:花井尚美、アルト haute-contre:上杉清仁、テノール taille:及川豊
バリトン basse-taille:根岸一郎、バス basse:春日保人
器楽
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:小野萬里(コンサート・マスター) 大西律子 丹沢広樹 本多洋子 深沢美奈
宮崎容子 上田美佐子 小林瑞葉
チェロ basses de violon:西澤央子 高群輝夫、オーボエ hautbois:尾崎温子 篠原由桂
トランペット trompettes:斉藤秀範、ティンパニ timbales:村本寛太郎
ファゴット basson:永谷陽子、テオルボ theorbe:金子浩、オルガン orgue:能登伊津子
小合唱
萩原雅子 長谷部千晶 針ケ谷伸子 宮崎和美 森川郁子
●第2回コンセール・スピリテュエル
「シャルパンティエの音楽」
2008年11月2日(日)午後3時 トッパンホール
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)、聖母の連祷/死者のためのミサ曲/深き淵より/いかに幸いなことか(詩編112編)/私はあなたを讃えます(詩編111編)
独唱
テノール haute-contre:及川豊、テノール taille:根岸一郎、バス basse:春日保人
器楽
ファゴット basson:功刀貴子、ヴィオラ・ダ・ガンバ basse de viole:安孫子みかほ、
テオルボ theorbe:金子浩、オルガン orgue:上尾直毅
小合唱
田中奈緒子 田中理恵子 冨山瑞江 長谷部千晶 針ヶ谷伸子 宮崎和美
●第1回コンセール・スピリテュエル
「フランス・バロック宗教音楽の夕べ」
2006年9月22日(金)午後7時 東京カテドラル聖マリア大聖堂
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726)、
深き淵より
ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687)、すべての民よ
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)、テ・デウム
独唱
ソプラノ dessus:鈴木美登里 花井尚美、テノール haute-contre:及川豊
テノール taille:谷口洋介、バリトン basse-taille:春日保人
器楽
フルート flutes:菊池香苗 国枝俊太郎、オーボエ hautbois:柴山洋 庄司知史
トランペット trompettes:斉藤秀範 織田祐亮、ティンパニ timbales:松下真也
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:小野萬里(コンサート・マスター) 大西律子 丹沢広樹 小林瑞葉
上田美佐子 中島久美 花崎淳生 原田純子
チェロ basses de violon:高群輝夫 武澤秀平、ファゴット basson:永谷陽子
テオルボ theorbe:金子浩、オルガン orgue:能登伊津子
練習ピアニスト:川上路子